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再演見聞録跋[×]文

開場

会場内での携帯電話の使用や、録音、録画は、演出上の妨げになりますので、ご遠慮下さい。

虹色烏を追いかけて

キャラバン隊のような雰囲気を目指して作りました。珍しくバンド形式の曲です。「昨日と明日が焦がれた今日で」という歌詞が気に入っています。もしも虹色の烏がいたら、きっと乱獲されて既に絶滅していると思います。

幻風Samphao

Samphaoは泰語で「ジャンク船」を意味するそうです。かつて起こった惨事の後に産まれ、日々を送る我々はどう振る舞えば良いのでしょうか。夢の中で友人と出かけた、桃色の花びらの舞う穏やかな川辺に思いを馳せながら歌詞を書きました。

風の人

1stアルバムの製作に取り掛かっていたは良いものの、曲数が足りないので「辺境より」のコード進行とリズムシーケンスを借用して作った曲です。サビで繰り返される呪文のような歌詞は造語で、アイヌ語の単語を弄り倒した結果、元の意味を忘れてしまいました。

ウンヴァーハイトの獸達

雷音舎流の労働歌です。タイトルには、1stアルバムのジャケットを担当して頂いた巌孫さんが、エイプリルフールに描かれたイラストのものを借用しました。「ウンヴァーハイト」というのは独語で「虚偽」という意味だそうです。モンゴルやアイルランドの楽器をサンプリングしたものを多用しています。ドイツの楽器は登場しません。

1stアルバムに収録された曲です。ニンテンドーDSのソフトとして発売された"KORG DS-10"というシンセサイザーを使用して作りました。白鯨を探しながら深海に漂っている様子をイメージしています。終盤に聴こえる音は、52Hzで響く「孤独な鯨」の鳴き声です。

孤独の鬣

孤独な旅人が路を歩む途中で耳にする、動物の鳴き声のような、風の吹く音のような、そんなものがたくさん入っている曲です。2ndアルバムの佳境に位置していました。当時の自分がどのように作業していたのかをさっぱり忘れてしまった為、着手するまで時間がかかりました。
 

トライアンファー

2ndアルバムでは最後を飾る曲でした。彼にとって死というのはあくまで通過点であり、冥界に渡ってもなお冒険を続けるのでしょう。
厳かな式典が始まります。時間に遅れることのないようにしましょう。

乗船券

「永海回帰オデュッセイア」のシングルに収録されていた曲です。リメイクということなので、スピーチシンセを加えました。往年のテクノ感が演出できていれば幸いです。

永劫海帰のオデュッセイア

2ndアルバムのメインに位置付けられる曲です。こちらのバージョンでは終始ギターが派手に鳴っています。ボコーダーも加わって、どうでしょうか。乗船券をお持ちのそこのあなた、新しい地平を探す航海に出ませんか?
 

神話481/670

音楽製作のソフトを購入して一番最初に作った曲です。1stアルバムではサンドイッチのパンのような位置付けでしたが、リメイク版では一曲分に凝縮しました。タイトルの数字はフィリップ・K・ディック著「電気羊はアンドロイドの夢を見るか」に登場する、あるガジェットに対応した感情のナンバーを指します。

辺境より

世界の果てに置き去りにされ、誰からも忘れられてしまった、かけがえのない人と再び出会うため、青年は今日も歩き続けます。

 

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